ピンクの小粒を飲むだけでお通じを良くしてくれる「コーラック」
うんともすんとも言わない便秘状態のおなかを快適に保つため、愛用しているという人も多いと思います。
ひどい便秘って、数週間単位でお通じがなかったりして本当につらいですよね。
おなかはぽっこりするし、肌にも悪いし、できるだけ改善したいもの。
けれど、「毎日コーラックを飲んでお通じを迎えている!」というあなた、ちょっと待ってください。
・コーラックを飲むことで便秘が改善していますか?
・むしろ、薬がなければ全くお通じができなくなってしまった、なんてことはないでしょうか。
本当は良くないとわかっているけど、便秘になるのが不安で毎日飲み続けている・・・となると、体への影響が気になりますよね。
そこで、この記事では「コーラックを飲み続けるとどうなるか?」ということについてまとめてみました。
薬を飲んでベンを出し続けることに不安な人は、ぜひ参考にしてください。
Contents
コーラックを飲むと体の中で何が起きる?
コーラックは、「一時的に腸を刺激して、中にある便を出す」という薬です。
便秘の人は腸の動きが鈍くなり、便を送り出す動きが止まってしまっているので、それを促すわけですね。
ここで注意が必要なポイントとして、根本的に腸の働きを良くするとか、便秘体質を治す薬ではない、ということが挙げられます。
あくまでも「今」体の中にある便を出し、お腹のハリやお肌の不調などの症状を改善するというもの。
腸の環境を整えないことにはまた便秘に陥ってしまいます。
・・・となって、最終的には「便秘が来ないように、あらかじめコーラックを飲もう」になってしまいます。
そのため、「毎日コーラックを飲み続ける」というケースが出てくるのです。
便秘を解消しているつもりが、更にひどくしているということですね。
コーラックを飲み続けると起こる副作用とは?
では、毎日飲み続けることによって起こる副作用はあるのでしょうか?
ずばり・・・あります!
コーラックは常用しがちですが、立派な薬です。
副作用のない薬というものは存在しないと言っていいでしょう。
コーラックの乱用で副作用が生じると、大腸の働きを弱らせ、便秘を更に悪化させてしまいます。
大腸の働きを弱らせるとはどういうことなのか?
これは、コーラックのような腸を刺激するタイプの下剤を長く服用することで起こる、「大腸メラノーシス」という副作用のことを言います。
「メラノーシス=黒皮症」のことで、その名の通り、色素が沈着して腸が黒くなってしまう症状です。
上で「コーラックは腸を刺激する」と書きましたが、具体的には腸内の粘膜を刺激しています。
これにより、コーラックを乱用すると粘膜が傷ついて、黒ずんでしまうわけですね。
黒ずんだ大腸はびよびよに伸びたゴムのようになり、下に垂れるような形になりがちなので、更に便が溜まりやすくなります。
また、それを押し出す力も弱まってしまうので、便秘の悪化に繋がります。
コーラックの副作用はどれぐらいで起こるもの?
上に書いた怖い副作用ですが、普通に飲んだだけで起こるようなものではないので、安心してください。
腸を弱らせてしまうのは、コーラックを「乱用」と言えるレベルで常用した時です。
まず注意が必要なのは、「便秘が来たら飲む」ではなく「毎日飲んでいる」という人。
そして、それが数ヶ月以上続いている人。
また、「薬が効かなくなってきたので量を増やしている」という人も当てはまります。
これらの人は、すっかり腸がコーラックに依存している状態と言えるでしょう。
大腸メラノーシスにより腸が黒ずんだとしても、痛みなどの自覚できる症状は起きません。
可能な限り、コーラックの頻度を減らしていった方が良いでしょう。
ただし、今そんなに使っていない人も、徐々に腸を刺激し続けていると、薬がないと出せない体になるかもしれません。
コーラックの頻度を減らしつつ、自然に出る体を取り戻してくださいね。
何をやっても改善されなかった、そんな人へぜひこちらの記事もあわせて読んでみてください。
⇒ 便秘体質を治すためにはこれが必須|何をやっても改善しないあなたへ
まとめ
以上、コーラックを飲み続けるとどうなるか、コーラックの働く仕組みについての情報でした。
便秘さんには欠かせない薬ですが、市販薬とはいえ、なかなか強力な作用を持っています。
コーラック依存症になる前に、健康な腸内環境を作れるようにしたいですね。
もし「これまで毎日ずっと飲んできてしまった」という場合は、まず刺激性ではない便秘薬に変えるか、お医者さんに相談してみましょう。
大腸メラノーシスの色素沈着は、薬の乱用をやめれば回復すると言われています。
体がボロボロになる前に、一度薬の使い方を見直してみてくださいね。
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